つなぐ

好きなテレビ番組を観るでもなく眺めていた。

「愛は与えてこそ　与えられるもの」・・・

あ～いい言葉や～
おもわず走り書き。
たたんだ紙をポケットに突っ込んだ。

感動したはずなのに次の日・・・
洗濯でポケットに手を入れて・・・（うん？何これ？）
広げて２度目の　－じんわりー　

さっそく恋愛未熟な娘に引用・・・
昔、「カツアゲ」を避ける方法を教えた。
化粧をやり始めて「まゆげ」の画き方も・・・
じゃがいもは水から茹でる。
いっぱい、いっぱい・・・
少し離れた今思う。・・・結構、女子やってたね！

いい言葉見つけたら、またメモろう。

どうして？

テレビで時々観る、鳥の巣立ち。
まだ産毛を残した体で、恐々巣から飛ぶ。・・・飛ぶと言うより落ちる。
それでも親鳥は促す。
「もう飛べる。」「早く飛びなさい。」と

私は親としての器を持っているのかなあ～
子供の前でもっともらしいことを言っても布団にもぐると泣きたくなる。
いい年こいても、私も子供でいたいと思うことがある・・・ほんと「いい年こいて」も
昔、つまらないことで悩んでいたのが見えなかった。
自分の悩みは誰よりも大きいと思っていた。・・・蟻ぐらいの悩みで。
来年は～？？？
私は今、教科書が欲しい。・・・「親」って教科書がね。

秋のおしゃれ

久しぶりに髪を切った。
長い髪が好きでいつもクリクリ　フワフワのロングヘアーが私の定番スタイル。
好きなんだけど、
気に入ってるんだけど、・・・たまに切りたくなるんです。

学生の頃は髪を切ると、女子は決まって言う・・・「失恋したん？」

慣れしたんだ美容室・・・楽だけど私の希望よりマスターの意見が反映される。
（よしっ！思いきって他のお店に行こう）・・・え～　大丈夫なん？

探して、探してと・・・
初回は半額で、あちこち店舗もあって、若い人にも人気らしい。

先ずは、電話してと・・・
「あの～、カットお願いしたいんですが」
「はい。いつのご予約にしましょうか？」・・・（えっ！今日やないの？）
「あの～、今日は無理なんでしょうか？」・・・（そんな、下に出らんでも）
「えっ！今日ですか？・・・そうですね～・・・少々お待ちください。」
「５時なら空いておりますが」・・・（２時間後か、十分今日いけるやん！）

予約１０分前に着いた。
やっぱり人気や！えらい人や！
受付も順番待ちやで。

新米さんらしき人に促されて大きな鏡の前の椅子座り、雑誌を手渡された。
「しばらくお待ちください」・・・なんか緊張する。
数分後、現れた男性。
「お待たせしました。今日はどのようなヘアースタイルを・・・」
（声小さい！なんて言うてるのか分かりにくい。語尾が特に聞こえない！）
「お客さま、長い髪の・・・」
（え～なんて？長い髪の先がなんて～？）

私は目の前にある雑誌の表紙を指差し、「こんな感じで！」。
彼は営業トークを続けるが、店内の騒がしさと流れる音楽に消されてる。
意味不明のまま、私もつくり笑顔で頷いてる。　　（あ～疲れる）
俗に言うカリスマ的な感じではあるが、私には通じなかった。

前にも話したことある
私、意志が弱いんです。
初回半額に魅力もあって選んだのに、まんまとやられてしまった。
「夏の日差しで髪が痛んでるので、この機会にトリートメントをお勧めします。
こちらも今日でしたら半額ですよ。」・・・もちろん「はい」と頷く私。
「次回からパーマ、カット、カラーが割引できるチケットを１０００円で、
４回目は１０００円引きなので絶対お得なんです。」・・・じゃあ、それも～

なんだかんだと言いながら、仕上がりの鏡の中の自分とご対面。
まあ～イメチェンにはなったけど、５４歳のちびまるこちゃん。

てんてん・・・笑うなあ～

彼岸

秋のお彼岸で墓参りに行ってきた。
新しく建った父の墓、手を合わせながら聞いてみた。
「なあ～お父ちゃん、新しいお墓　どう？」・・・変な質問。
答えは聞こえないけど、
「まあまあやなあ～」・・・って聞こえる気がする。

親子、兄弟、夫婦みんなでにぎやかな墓参り。
みんなは何を思って手を合わせたのかなあ～

何年か前に辛いことがあって、一人で墓参りをした。
何度も行ってる道なのに、どこで迷ったのか、なかなかたどり着けない。
もう目の前にお墓があると言うのに入り口が出てこない。
車で何周もぐるぐる広い公園墓地を回った。が・・・着かない。
公園の案内板を見つけて車を止めた。・・・自分の位置がわからない。
仕方なく来た道を引き返し、なんとか知ってるところまで戻り墓に着いた。

今でも不思議！？
どうして迷ったんかと。
母に言うたら、「お墓は一人で行くもんやないで！」
・・・その意味が分かるような分からないような・・・

きゃ～　怖いです～

次から絶対一人で行かない。　いや、行けない。
なんてことが、何年か前にありましたね。
今年はにぎやかな墓参りだった。
帰りにみんなでうどん屋でお昼を済ませ、買い物もして・・・
なんか父も居る気がしたなあ～

近づく敬老の日

辞書を引いてみた。・・・敬老とは、
「老人を敬って、いたわること。」・・・ねぇねぇ老人って何歳から？
（う～ん　６０？・・・いやいやまだ早いよね！？）
（じゃあ　６５？・・・微妙やね～、若く見える人いっぱいいてるしなあ～）
（ならば　７０？・・・よう　わからんね）

もう一度辞書を引いてみた。・・・老人とは、
「人生の盛りを過ぎ、精神的にも肉体的にもかつてのたくましさの無くなった人。」
・・・なんか、さびしいよう～・・・この説明であってるの？ホント？

結局、私にはよくわからないってことが分かった。
今まで大して疑問にも思わなかった。たぶん、これから先も思わないだろうな～
ただ、前と違うのは、「プレゼントを渡す日」から「元気でと願う日」になった。
辞書の説明を信じたくはないけど、確かに母も老人になってる。
ってか、私も近づいてない？

あかんあかん！精神的にもっと強くなろう

実の親より長く暮らした義理の母もすっかりパワーダウン
骨折で入院してから弱気だ。
犬・猿の仲なのに私の手を握り嬉しそうに笑う。
「家に帰りたい」と言う。
「早く帰っておいで」と答える。・・・また嬉しそうに笑う。

３０年も一緒に暮らせば、どこで押すか引くかわかるよ。お互いに。
「世話かけてすんまへん」言うから
「ほんまやわ～」と答える。・・・そのやり取りが面白くて嬉しそうに笑う。

今日も病院へ顔見に行くから。
好きな煮魚と南京の煮物持って行くよ。

言葉以上に・・・

３泊４日で実家に帰ってきた。
たったそれだけの短い日なのに、ひどく疲れた。

心の置き場所はいつも母のいるところなのに・・・
気がつかなかったよ～　そんなに弱くなってるなんて。
身体も心も弱くなってるやん
「お願いやから、病院に行ってよ」・・・父のように手遅れは、かんべんやで。
億劫なのは分かるけど・・・ついて行くから。

「そのうちに～」と笑う顔が弱い。

いつもは帰ると甘えて何もしない私だけど、今日は違う！
早起き、洗濯・掃除・買い物・炊事、汗だくになりながらてんぷらを揚げた。
床もトイレもぴかぴかだし、布団も干した。

「長生きして」・・・言葉にするとなんか軽い。
だから言わないけど・・・

縁

新しい資格を手に、それぞれの道に別れた今日。

ほんの数ヶ月前、初めて顔を合わせた。
緊張で充満する空気。
誰も喋っていないのにざわついてる感じ。
みんなの心の声が、いろんなことを話してる・・・「ざわざわざわ」
私は、初めてのところから馴染むまでがたぶん苦手と思う。
「取っつきにくい」「話しにくい」「恐そう」・・・なんて類、言われる。
（最近はぽっちゃりしたせいか、そうでもないが・・）
自分から話しかけることは滅多にしない。苦手だからね。

でもね～
話しかけられると、やたらお喋りになる。
喋りながら、「喋りすぎ」と内側で思う。

隣、後ろ、前・・・だんだん話す人も増えて初日の緊張もすっかり消えた。
思い思いのことも話せるようになった。

何年ぶりか？？？
つかの間の学生を体験したなあ～

そして今日でお別れ・・・
これからもまた会う人、今日でもう会うことのない人・・・忘れない。