お母ちゃん、強いなあ

ながい　ながい入院をしている母。
かれこれ10か月・・・

後から入院してきた人がどんどん退院していく
・・・それを辛そうに言っていたけど、いつの間にか
吹っ切れている。
冬は毛糸、夏はレース編み。
「時間がいっぱいあるからね～」と次々編んでいく。

だけど、たまにぽつりと洩らす…「帰りたいわ」
その言葉で私は、胸が痛くなる。
作った笑顔で私は言う…「病院はクーラー、よう効いてていいやん」
作った笑顔で母が言う…「そうやな」

レース編みを、84歳で始めたにしては上手や！
初めてと思われへん！
さすが～
・・・・褒め言葉が嬉しそう
強い母で私は、嬉しく思う。

ロッキングチェア

好きなものの中に、ゆらゆら揺れるロッキングチェアがある。

それを見つけて、飛びついて買った。
重厚感はないけど、シンプルでお手頃価格だった。
なにより、希望どおりゆらゆら揺れる。

ボサノバの音楽と、アロマの香りと、ゆらゆら揺れる椅子。
・・・う～ん　わるくない　わるくない

私が好きなものは、てんてんも好きだった。

今ではすっかりてんてん専用の揺れる椅子。
たまに私が借りる。（借りるたびにコロコロで毛を掃除・・・めんどくさい）
これを書いている今も、彼は自分専用の椅子で寝ている。
耳を澄ますと、寝息が聞こえてくる。（お～い　おきろ！）

てんてん、年いったね～
真っ黒のつやつやのきれいな毛並みが自慢だったのに・・・
白い毛があちこち目立ってきたね！
男の勲章か、けんかで先っちょが切れた耳にも白い毛がある。
もう　けんかはしないと思うけど・・・心配かけないでよ。

よし！
そのゆらゆら揺れる椅子てんてんにあげる。（時々、貸してや）