母の病室へ洗濯物を届けた。
カーテンの隙間から母を覗いた。
むこう向きに寝ている。元気な時の母からは嘘みたいに小さい布団の山。
気付かれないようにそう~と前にまわり・・・
トントンと肩を小突いた。そして「にっ!」と笑ってみせた。
(あ~弱弱しい笑顔)
「来てくれたん?ありがとうね」・・・いつもの言葉から始まる。
他の人に気遣いながら互いに小声で話す。
耳が遠くなった母は何度も「えっ?」を繰り返す。
我慢してたのか、話し声が涙でつまり出した。
テッシュで鼻をかみ、ポロポロ涙が落ちた。
「なんで、泣くことあるん?最悪の病気じゃないで!」
私がそう言ってもしばらく泣いているので、そこで会話も途切れてしまった。
じっと顔を見ていると、私も泣けてきた。
5分か10分かもっとかも・・・
最後の涙の後に聞いてみた。「どうしたん?」
年がいって動けなくなって自分のことも出来なくなったら、
どこかに入れられるんか?どこも行くところもなくて邪魔に思われるんか?
そんなん思ったらここからも家に帰られへんのん違うか?・・・
そんなこと・・・
私は嫁いでよその姓になってるけどお母ちゃんの娘やで!
そんな目に、そんな思いはさせへんよ。
心配いらんから。
・・・そう言いたかったのに
こっちまでもらい泣きしたから言えなかった。
涙と鼻でくちゃくちゃになりながら笑うのが精一杯
がんばれ!母
頑張れ、直ちゃん‼
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